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エンゼルケア

エンゼルケアとは

エンゼルケアという言葉が使われ始めてから数十年がたちました。
亡くなった方の死後の処置、ステルベンなどの言葉の代わりとしても使われていますが
まだまだ【エンゼルケア】は一般的な認知度も少ないと思われます。

エンゼルケアの語源は諸説様々ですが、エンゼルという言葉に疑問や抵抗を感じる方もいらっしゃるようです。

そもそもこのエンゼルケアという言葉、宗教的発送や観念からではなく、死を表す言葉の中で悲壮感が少なく
安らか、穏やかに旅立つというイメージと優しさや思いやり、労わりをイメージさせる言葉として使われるようになったようです。


エンゼルケアの歴史

エンゼルケアは新しい事象ではありません。
死者に対し家族や近親者が綿などを詰め、身体を清め整容する行為は古来より行われていました。
いわゆる湯灌というものです。

もともと湯灌は仏教界での出家の儀式でしたが、仏教の広まりと共に死者を送る風習として各地に根付き
葬送文化のひとつとなりました。
綿を詰める行為は魔除けや悪霊払いなどの風習、習俗的意味の他に疫病を防ぐ感染予防の意味もあった先人達の知恵なのかもしれません。

近代になって住宅事情や家族構成の変化に伴い自宅より病院などで死を迎える人が多くなり
病院で行われる湯灌は綿詰めや清拭などを基本とした医学的要素の濃い死後処置・ステルベンという言葉に代わり、従来のような体を湯水にへ入れ洗浄し、化粧や着替えを行う湯灌は業者による商業的な要素の濃いものになりました。

しかし、近年になりホスピスや緩和ケア、終末期ケアなど「死」と向き合い「死」を受け入れる医療へと変化・見直される中で
【エンゼルケア】という言葉が生まれました。


現在のエンゼルケア

そしてこのエンゼルケアは、死後の処置として従来から行われてきた医学的処置、風習的処置のみならず
残されたご家族に対するグリーフケアの一環として、また看護・介護に従事してきた方の精神的ケアとして様々な意味合いを持つ行為として捉えられるようになりました。

エンゼルケアの内容としては、顔や体を拭いて、体液などの漏出を防ぐ処置をして、ひげを剃り、顔の形を整えて、お化粧をして、髪形を整えて、着替えて、手を組む・・・というのが一般的と言われていますが、全国各地、各々の習慣や各病院・施設での主義意向により内容は様々です。

最近では体液の漏出を防ぐ処置や手を組むことの必要性に賛否両論あり、する所、しない所と各所各自での議論がなされ、試行錯誤しながらも取り組んでいるところも多くなってきました。

エンゼルケアを受ける方はすべて同じではありません。
体液漏出処置が必要な方、必要でない方、閉口処置を希望する方、しない方、メイクを必要とする方、必要でもご家族が希望されない方など人それぞれです。
こういった個々の状況、希望に合った身体の整容を行う事を総じてエンゼルケアというのでしょう。



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